【シノアリス】丘陵二巣食ウ悪夢 【シナリオ】


討伐イベント
丘陵二巣食ウ悪夢


ギシン アンキのセリフ

ギシン「お久シ振りデス!」

アンキ「お元気ソウデ何ヨリです!」

ギシン「気前もサッシもイイ貴方様にお願い事がアリマス。」

アンキ「ソウデス!」

ギシン「またまたナイトメアを退治して欲シイのデス!」

アンキ「……そんな顔しないでクダサイ。」

ギシン「実は、チョット タチの悪いナイトメアがいて……」

アンキ「放っておくと、被害が拡大シテしまいそうナノですヨ。」

ギシン「あ、今回ハちょっと刺激が強いので、」

アンキ「充分注意してクダサイ!」

ギシン「それでは、イッてらっしゃーい。」





シナリオ

お父さんもお母さんも、群れのみんなも。

みんな、ぐちゃぐちゃになっちゃった。


それでも

はぐれたぼくが

のたれ死にしなかったのは、

別の群れが拾ってくれたから。


生きるのはのんどうだけど、

おなかは空く。

だから食べる

死ぬのもめんどうだから、

はやく大きくなろう。

そうすれば恩がえしができる。


「ぼきぼきぐちゃぐちゃばりばりばり。」

「むしゃむしゃばりばりぶちぶちぶち。」

たくさん食べて大きくならなきゃ。




新しいお母さんは、感情を。

新しいお父さんは、知恵を。

僕に教えてくれた。


「ねえ、見て。

こんなに上手にできたよ。」

呼びかけると、二人は褒めてくれる。

でも、僕は子供扱いされていて、

一人では何もさせてもらえない。


僕が一人前になった事を認めてほしい。

でも、何をどうすればいいんだろう?


……そうか!

大人たちがやっている儀式に

参加してみせればいいんだ!

みんなナイショにしてるけど、

僕は知ってるよ?

夜、大人たちがしてる事を……





夜、みんな仲間同士で殺し合っていた。

それは、殺戮という名の儀式。

とってもとっても、神聖な儀式。


ぼくは歓声を上げ、

争いの輪に飛び込むと、

僕は手当たり次第に暴れた。


腕をぶん回し、殴る。

無造作に蹴飛ばす。

狂熱が僕を支配する。


もっと暴れろと内なるが叫ぶ。


気づいた時、お父さんもお母さんも

ぐちゃぐちゃになっていた。

耳が痛いほどの沈黙が支配する場所で

僕は悟った。

ああ、なるほど。

僕はこの世全てを狩り場として

生命を授かったんだな、と。





みんな僕に汚いものを見る目を向ける。

みんな僕を狂っていると思い込んでいる。

でも、そうじゃないんだ。

僕は全然、普通なんだ。


産まれた時から壊す事が好きなだけ。

壊す事でしか誰かを愛せないだけ。


さて、それじゃあまた群れを見つけて、

新しいお父さんとお母さんを作ろうかな。


そして、また壊してあげちゃおう。

これまで僕に良くしてくれた、

数々のお父さんお母さんたちみたいに。





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