【シノアリス】悪夢ノ詠歌 ~ギルド協力イベント 前半【シナリオ】


ギルド協力イベント
悪夢ノ詠歌

~前半~
ギシン アンキのセリフ

ギシン「疑問なんデスが。」

「シノアリスの正月イベントは」

「なぜいつも年跨ぎなんデショウ。」

アンキ「社員が年末年始の出勤を拒否するカラです。」

「■■■■■」

ギシン「今アンキが運営の人権を侵害スル」

「ハイパーブラック発言をしたノデ」

「規制させて頂きマシタ。」

アンキ「■■■死■■■」

ギシン「ウルサイ!」

アンキ「それで今年のイベントは何をするんデスか?」

ギシン「正月の定番、百人一首かるたデス。」

アンキ「シノアリスにしては大人しいデスね。」

ギシン「タダの百人一首ではアリマセン。」

「かるたは全てナイトメアにツイテ」

「書かれてイマス。」

アンキ「あのナイトメア達がかるたにナッテ登場。」

ギシン「グッズ販売も検討中デス。」

アンキ「正月のお茶の間二、」

ギシン「ナイトメア百人一首かるた!」

アンキ「いいデスね。これは売れマスよ。」

ギシン「デハ、今から試作品の」

「テストプレイをしまショウ。」

アンキ「三人いないとゲームにならないのデハ?」

ギシン「なのでもう一人、参加者を呼びマシタ。」

アンキ「ドナタ?」

ギシン「百人一首ハ頭を使ウ遊戯。」

アンキ「付き合える者は自ずと限られてキマス。」

ギシン「グレーテルとかは先ず無理デスね。」

アンキ「アア、やはり―――
彼女でしたカ。」

ギシン「オヤ。噂をすれば参加者が現れまシタヨ。」








シナリオ
ドロシーが訪れたのは、100枚の

取り札が散らされた部屋だった。

そこに書かれたのはナイトメアの短歌。


ギシンが持つ絵札にも、

ナイトメアの絵が描かれていた。

「テストプレイで問題がなければ

商品化シマス」というアンキの言葉に

「小金稼ぎが見え見えですねぇ」


ドロシーは皮肉で返しつつ、

ギシンが絵札を読み上げるのと同時に、

取り札に手を伸ばした





ドロシーのお手つきによって

場が乱されてしまったが、

気を取り直し、

アンキが次の絵机を読み上げる。


今度の取り手はドロシーとギシン。


テストプレイのため、

読み手と取り手はローテーション

で行うルールになっていた。




身を隱し

外界避きて

森の奥

翠の獣

掟破りき




ギシンが取った札に書かれた短歌。

それはカメレオンの

レジーのモノガタリだった。


レジーを倒し、かるた部屋に帰還した

ドロシーはギシンとアンキに尋ねる。

「レジーのモノガタリって

何だったんですか?」

を破って

外界の者を招き入レタ結果」

「集落が滅んだお話デス」


ギシンとアンキはレジーの札に書かれた

短歌の意味を

ドロシーに伝えた。




森の蜘妹

共に生かばや

子実体

傀儡と知れど

道はなし




「森のキノコに体を乗っ取らレタ」

「馬鹿なクモのお話デス」

取り札に書かれたパラサイトスパイダー

の短歌。その内容を傀儡達は語る。

「やはり。あの蜘蛛は体の支配権を

奪われていたんですね。

寄生キノコ、大変興味深いです」


サンプルとして持ち帰ったキノコを

ドロシーは取り出した。

「では、今からこのキノコを

あなたたちにくっつけて

現象を再現してみましょう!」


それから暫くの問、ギシンとアンキは

ドロシーの魔の手から、

逃げ回る羽目になった。




虫けらの

羽に包まる

男ども

美を捉へしは

夢幻の眼




「あの蛾の鱗粉をたくさん

吸い込むと彼らが愛らしい

存在に見える幻覚作用が

発生するみたいですねぇ」


ドロシーは科学者としての洞察力を

発揮し、モスの習性を看破した。


「鱗粉に当てられた男たちが

モスの苗床にナリマシタ」

「それがモスのモノガタリデス」




海底で

凍えわななく

石の贄

優しき手取り

水面に昇る




ドロシーは結局、

リティを持ち帰ることはできなかった。

「町を守るために生贄になった少女ト」

「それを助けようとする少年の

モノガタリデス」


傀儡達の短歌解説を

ドロシーは右から左に聞き流す。

科学者の頭の中はリティの体のことで

いっぱいだった。

今回は殺さず、無力化するだけで

帰還することができた。


だから一一次にあの世界に行く時は

解剖器具をありったけ持って行こう。

ドロシーはそう決意した。




成りすまし

村に溶け込む

化け狐

情に絆され

美学に救ふ




詐欺師キツネのモノガタリから

かるた部屋にドロシーは帰還する。


しかし傀儡達の姿が見当たらない。

ここに戻るのに時間が

かかっているらしい。


「そうです。飽きたなら

アレンジを加えてみましょう」

百人一首とモノガタリ巡りに対する

やる気が削がれていたドロシーは、

それならばと、傀儡達の居ぬ間に、

読み札と取り札を手に取り、

一つの細工

施すことにした。




おしらせ

このイベント、どうやら年跨ぎらしいので

残りのお話は1月1日に公開です

うーん、清々しいほどに運営都合ですねぇ

というわけで  あまり期待せずに

ホルマリン漬けされた脳みそのように穏やかな気持ちで

待っててくださいね




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